にくきゅうの宝箱日記

普段の出来事やその時に感じたこと、興味をもったことについて語ります。読書・健康・家族・仕事・投資など。

【生活】全国を襲う記録的豪雨について。

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▶今も降り続く異常な大雨

停滞する梅雨前線の影響で数十年に一度と言われるほどの大雨が、昨日も西日本を中心に降り続きました。各地で土砂崩れや河川の氾濫による浸水など甚大な被害が発生していますが、5日の夜には私の住んでいる地域付近にも、近くを流れる川の水位上昇に伴って緊急避難勧告が発令されましたし、今でも場所によっては土砂災害警戒情報が発表中です。

今日の午前6時現在でも愛媛県高知県岐阜県に大雨特別警報が出されており、今後も東日本にかけて雨は降り続く予想です。

 

▶経済活動にも大きな影響を与える

今回の大雨では新幹線や高速道路などが寸断され、生活や物流にも混乱をきたしています。

例えば山陽新幹線は7日に大阪~小倉間で運転見合わせ、今朝は運行開始しているようですが、多くの乗客が足止めを食らうことに。私の義母も広島に行って帰れなくなり、2晩宿泊を余儀なくされました。

また、中国道山陽道での広い範囲にかけて通行止めの影響で、輸送網に大きな障害が発生、集配を停止した地域や被害の出ている地域に荷物が届けられない状況が続いています。お弁当やおにぎり、パンなどが店舗に配達できない他、貨物列車の運休なども多数発生しているようで、工場や企業などへの影響もさらに広がる可能性が出てきています。

 

▶同時期の豪雨災害記録をさかのぼってみる

では、これほどこの時期に大きな被害が出た大雨は近年まったくなかったでしょうか。

ちょっと気になって調べてみましたが、最近では2014年8月に、広島市北部の安佐地区の住宅街を大規模な土砂災害が襲いました。この時は避難勧告の遅れが指摘され、行政の情報発信の課題が浮き彫りとなって騒がれたのが記憶にも新しいですよね。

あとは私が生まれる前の出来事ですが、ちょうど今回と同じ時期、1972年の7月3日から13日にかけて、死者・行方不明者447人をも出す「昭和47年7月豪雨」と名づけられた水害があったようです。この水害も西日本を中心に、全国的に土砂崩れや洪水などが発生して各地多大な人的被害をもたらしたもので、気流やほかの低気圧との接触により停滞していた梅雨前線が活発化したことによるものだったと、その要因まで今回と酷似しています。ただ「昭和47年7月豪雨」は、後半から日本の南海上に4つの台風が鎮座しており、その台風が梅雨前線を刺激することでさらに大雨が続いてしまったようです。

因みに、この時に猛威を振るった昭和47年台風7号が、日本観測史上最も長寿台風なんだそうですよ。

 

▶市町村が出す避難情報とは?

こういった甚大な被害が出た過去の水害を教訓に、2014年に市町村が災害時に避難勧告を出す際の基準を示した新しいガイドライン内閣府によって定められ、各市町村長が発表する現在の避難情報には、危険度切迫度に応じて3段階あります。

災害発生のおそれがあり、非常用の持ち出し品を準備、高齢者や障がい者は避難を始める「避難準備」、指定された避難場所や安全な場所に避難する「避難勧告」、すでに災害が発生している可能性が高く、速やかに避難行動が必要な「避難指示」の3つです。

これらに強制力はなく、従わないと受ける罰則もありませんが、「空振りをおそれず、早めに出すことが大切」という考えをもって発表されているので、私たち住民側も「事なきを得て幸運だった」と思えるような迅速な行動・心構えが必要ですよね。

 

▶今後の動き

気象庁は最大級の警戒を呼び掛けています。特別警報が出ていない地域でも、周囲の異変や各市町村から発表される情報をしっかり確認し、前述の通りたとえ発表が空振りだったとしても軽視せず、後悔しないような「命を守るための行動」を取りましょう。